持続可能な「少欲知足」社会へ:期待される成果

福島から学び、エコ寺院地域社会を開発(かいほつ)

期待される成果

短期的成果:より知的また精神的な性質の成果が期待される:

1)未だ苦悩し続けていることが世間で忘れられているのでは、と感じている福島の人々への精神的なサポート。また同様な想いを持つ福井県の反原発活動者を訪問する。

2)原子力エネルギーの問題とその開発パラダイムまたそれに代わる開発活動、主に再利用可能エネルギーにおける市民と宗教団体の取組みに、海外参加者の知的理解と意識を促すこと。

長期的成果:以下の二つの成果が期待される。

1)持続可能な消費パターン・ライフスタイルに基づいてコミュニティーを形成するために、宗教団体が現実的にできること:すでに地産地消で持続可能なコミュニティーのモデルケースは存在する。その中で、日本の寺院による活動を参加者に見てもらい、加えてタイやスリランカでのモデルケースも紹介する。このように「エコ寺院地域社会」のネットワークの開発を含めた当プロジェクトは、INEBの目指す、より大きな諸宗教における環境活動に合致するものである。この取り組みの長期的ゴールは、INEBの主な活動地域であるアジアの各地にエコ寺院コミュニティー形成のための現実的なモデルを提案し、機関からの支援を提供することである。

2)持続可能な脱工業社会への文化的転換における教育と意識の形成:このプロジェクトの長期的ゴールは、公の場において市民社会団体、未来を見据えたビジネスリーダー、革新的な政界リーダーと協力し、「小欲知足」などといった仏教の根本的価値観、また他宗教と共有する価値観(例えば八正道の正命)の認知を高めることである。今、地球の環境そして人間の精神を護るために必要であるこの文化的転換において、地域の宗教指導者とそのコミュニティーが重要な役割を担っている。

社会的効果:伝統宗教(ここではアジアの仏教を指す)の教え、実践、文化は近代工業時代を経て徐々に失われてきた。近代主義に対する伝統宗教の態度は、多くの国でおおむね非常に保身的かつ好意的で、信仰を逆手に取った消費主義や実利主義、民族国家主義を擁護し、軍国主義的または消費主義的文化に加担している。 地球規模の環境・経済危機を迎えた現在、伝統宗教の教え、実践、文化は脱工業の枠組みへと導く重要な役割を担っている。この危機に際し活動している(宗教と関係のない)市民団体の取り組みの多くは、伝統宗教の基本的価値観と正に調和するものである。当プロジェクトの持つ効果のひとつとして、ローカライズ経済、環境保護、人間の絆、心の健康といった市民社会の新しい価値観と、伝統宗教文化再生の間の相乗作用を深めることが考えられる。特に日本では、市民の新しい文化ムーブメントと伝統仏教界の間にはかなりの隔たりがある。今、伝統仏教界は変化しつつある。しかし、社会貢献に取り組んでいる新しい進歩的な仏教界においても、より大きな協力と、日本はもちろん、仏教がこのような市民運動に必須とされているアジアや西洋の市民運動とつながる方法が必要であろう。INEBはこの相乗運動の中心にあり、信仰の新しいありかたと市民の行動主義を結んでいる。当プロジェクトは宗教団体と市民団体の活動と繋がりの大きな関係の一部である。福島第一原発の事故以来、日本で新しい文化と社会の枠組みが増えている中、日本仏教はこの社会的ムーブメントと共に歩み始めている。当プロジェクトはこの社会的ムーブメントの中にあり、その効果はムーブメントそのものの成熟の速度を速めさらに促進するものである。

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