The Warmth of Connection: A Buddhist Path to the Realization of Healing Bangkok, Thailand March 12-15, 2019 Hosted by The International Network of Engaged Buddhists (INEB)Sponsored by Japan Network of Engaged Buddhists (JNEB) Siam Network of Engaged Buddhists (SNEB) International Buddhist Exchange Center (IBEC) @ Kodosan, Japan reported by Jonathan S. Watts The era ofContinue reading “International Roundtable on Buddhist Psychology, Psycho-Spiritual Counseling, and Chaplaincy Training”
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瀬戸際に立つ:心理・スピリチュアル・ケアにおけるバランスとレジリェンスの回復
ウパヤ禅センター「Being with Dying」プログラム創始者 ジョアン・ハリファックス老師 第2回特別セミナー 2019年4月22日 会場:横浜市 孝道山本仏殿 時間:13:30-16:30 主催:孝道教団・国際仏教交流センター(IBEC) 昨年12月の前回のセミナーでは、現代日本における「苦」の状況や背景、特に著しい精神的な苦しみについて考えた。 この苦しみと向き合う日本の宗教者の様々な関わり方、そして慈悲ある傾聴者・案内人を養成する課題について検討した。 今回のセミナーでは、特に「臨界状態」に関するハリファックス老師の取り組みを踏まえ、慈悲あるケアと関与の課題についてハリファックス老師と共により深く掘り下げたい。 「臨界状態」とは利他心、共感、誠実さ、敬意、関与、慈悲など、宗教に基づくケアの提供者のほとんどが開発(かいほつ)することの大切さを認める感情的な特質のことである。 新著「Standing at the Edge」でハリファックス師は、そのような状態に没入しすぎると、ケアの受け手にも提供者にも有害な様々な行動に繋がりかねないという罠、落とし穴について解説している。 ハリファックス師は、長年の関与の中でご自身で培ってこられた、バランスを回復するための幾つかの実践、たとえば、「不知」、「証すること」、「慈悲ある行動」といった考え方を打ち出した。 特に各宗派の伝統的な教育の中で、これらのケア・スキルの養成に取り組まれている仏教僧侶や他の聖職者にご参加頂きたい。 今日の世俗的な医療の現場でケアのための内的資源を整えようとされている医療とケアの専門家も歓迎する。 プログラム: 13:30 岡野正純(孝道教団統理)による歓迎のご挨拶 13:35 全参加者による自己紹介 13:50 ハリファックス師による「臨界状態」とその落とし穴に関するご発表 14:20 質疑とグループ・ディスカッション 15:00 休憩 15:15 自己ケア、レジリエンス作り、効果的なチーム作りなど、臨床仏教師やケア提供者に欠かせない能力に関するハリファックス師のご発表 15:45 質疑とグループ・ディスカッション 16:30 終了 参加費:1000円 定員:50名、事前にご登録下さい。 問い合わせ・申し込み先: ジョナサン・ワッツ (IBEC) ogigaya[at]gmail.com 会場:孝道山本仏殿 221-0064横浜市神奈川区鳥越38 ジョアン・ハリファックス(Joan Halifax) 1942年生まれ。ティック・ナット・ハンの法灯を受け継ぎ、バーニー・グラスマンから印可を受けた禅僧であり、米国の社会参加型仏教の中心人物の一人。ウパーヤ禅センター代表。医療人類学者(Ph.D.)として70年代から死に逝く人やその家族のケア、教育に従事し、コロンビア大学医学校、マイアミ大学医学部などでトレーニングを提供、ハーバード大学の名誉研究員も務めた。1990年ニューメキシコ州サンタフェに仏教研究と社会活動のセンターとしてウパヤ禅センターを設立。1994年より、医療者・介護者のために瞑想を用いた支援プログラム「Being with Dying」を開発。BWDには全米だけでなく世界各国から終末期医療の専門家が参加している。またダライ=ラマ14世と協力し科学者と仏教者の対話を積極的に進め、医学や心理学へのマインドフルネス導入にも貢献してきた。著書にStanding at the Edge: FindingContinue reading “瀬戸際に立つ:心理・スピリチュアル・ケアにおけるバランスとレジリェンスの回復”
A Holistic Approach to Environmental Protection and Community Development
The New International Engaged Buddhism Study Group 2019 Spring Series April 1 (Mon.) Guest: Phra Sangkom Thanapanyo Khunsiri Abbot of the Smart Pagoda, Chonburi, Thailand Over the last four decades, Japanese companies with the support of the Japanese government have been responsible for vast deforestation in a number of regions in Southeast Asia, including Thailand where mostContinue reading “A Holistic Approach to Environmental Protection and Community Development”
The Rinsho Buddhism Chaplaincy Training Program 5th Comprehensive Training Session (2018-19)
While we exist in society, We hold on to one thought: Understanding the reality of birth, aging, sickness, and death, we take hold of the present moment Since opening its 1st Comprehensive Training Session in Tokyo in the Kanto region of Japan in the Spring of 2013, the Rinbutsuken Institute for Engaged Buddhism has completed three full sessionsContinue reading “The Rinsho Buddhism Chaplaincy Training Program 5th Comprehensive Training Session (2018-19)”
Understanding the Interconnectedness of Personal and Social Suffering through Engaged Buddhism
Special Seminar with Rev. Joan Halifax Founder of Upaya Zen Center Being With Dying Program December 17, 2018 Amidst a society immersed in a myriad of suffering, what can Buddhism do to confront the suffering of individuals? To answer this question, the International Buddhist Exchange Center at Kodosan hosted a special seminar on December 17Continue reading “Understanding the Interconnectedness of Personal and Social Suffering through Engaged Buddhism”
個の苦しみから世界を癒やす
~「死にゆく人」に仏教は何ができるのか?~ ウパヤ禅センター「Being with Dying」プログラム創始者 ジョアン・ハリファックス老師特別セミナー 日時:2018年12月17日 9:30-13:00時 会場:孝道山本仏殿(横浜市神奈川区鳥越38) TEL 045-432-1201(代) 共催:孝道教団国際仏教交流センター、上智大学グリーフケア研究所 協力:東北大学実践宗教学寄附講座、臨床仏教研究所、Japan Network of Engaged Buddhists 参加者:50以下名(準公開) 参加費:¥1、000
Building a Buddhist Temple Community as a Mechanism for Environmental and Social Change
Shift the Power by Jonathan S. Watts[1] November 10, 2018 He has helped develop a micro-credit “Future Bank”, constructed temples and houses to last 100 years, and is working for a nuclear free Japan to “recover hope within 300 years”. Needless to say, Rev. Hidehito Okochi is a forward-looking Japanese Buddhist priest who has beenContinue reading “Building a Buddhist Temple Community as a Mechanism for Environmental and Social Change”
Working with the Homeless and Disconnected (mu-en)
Towards Reviving a Society with Connection (yu-en): Linking This Shore (shigan) to the Other Shore (higan) It is estimated that in 2040 the number of deaths in Japan—due to the aging demographic—will peak at 1.69 million. As we approach this society of mass death, the scale of households is growing smaller, and the number ofContinue reading “Working with the Homeless and Disconnected (mu-en)”
原子力行政を問い直す宗教者の会 「2018松山全国集会」のご案内
純粋に〈いのち〉を愛する市民と宗教者が対話・交流する集会 「考えてみると世間の大部分の人は悪くなることを奨励しているように思う。悪くならなければ社会に成功はしないものと信じているらしい。たまに正直な純粋な人を見ると、坊っちゃんだの小僧だのと難癖をつけて軽蔑する」(夏目漱石『坊っちゃん』より) ●日 程● 9月10日(月)14時半~12日(水)12時 ●場 所● 松山市(エスポワール愛媛文教会館)・伊方町・八幡浜市 ●参加費● 1日 1,000円(詳細は留意事項をご参照下さい) ●主催● 原子力行政を問い直す宗教者の会 ●内 容● 講演① 10日 15時半~17時 「ハミガキするように社会のことを考えよう ~原発事故取材報告」 おしどりマコ・ケン さん(芸人・記者) 講演② 10日 17時半~19時 「地震断層と伊方原発」 小松正幸 さん(愛媛大学元学長/地質学) 講演③ 11日 18時半~20時 「甲状腺がんの子どもたちは今」 白石 草 さん(OurPlanet‐TV代表理事) 【開 催 主 旨】 私たち「原子力行政を問い直す宗教者の会」は1993年の設立以来、原発・核の問題を宗教者として大切な課題として、宗教宗派を超えたが立地する現地に身を運び人々の声を聞くことを大切な課題として、全国集会を重ねてまいりました。その回数は10回をこえております。一昨年来、四国地域において当会メンバーと地元の仏教及びキリスト教関係者との交流が深まり、このたび四国で初めて全国集会を開催することになりました。 愛媛県の佐田岬半島に立地する伊方原発は、いろいろな意味で象徴的な原発と言えます。当初より専門家が活断層の存在や中央構造線の活動を指摘しても、無視されて強引に建設が進められました。豊かな漁場に恵まれ、海洋交通も発達した地域伝統の「海の生活」を奪う権力(国策)による横暴について、電力を使う立場の都会住民は知ろうとすることもないまま…。 半島の奥には5千人もの人々が住んでおられます。南海トラフ巨大地震が心配され、避難計画の現実性も問われています。 原発近くに米軍ヘリが墜落する事故(1988年)や、1号機の最高裁における棄却判決(1992年)が出された歴史を経て、今、昨年12月の広島高裁での仮処分により3号機は本年9月末まで差し止めになっています。1・2号機は既に廃炉決定されており、3号機が廃炉になれば四国電力は原発を全機断念した電力会社になります。二日目はそんなホットな現場まで足を運び、現地の人々と交流する時間を設けます。 メイン会場でのプログラムでは、市民の皆さまと肩の力を抜いて原発について語り合える場を願い、音曲漫才のおしどりマコ・ケンさんをお招きいたしました。また、地震の問題や福島原発事故での被曝実態についても学びます。 どなたさまも(宗教の有無や違いを超えて)、純粋に〈いのち〉を愛する人々はこの9月松山に集いましょう! 市民と宗教者が対話・交流する集会です。 ■ 9月10日(月) 14:00 受付開始 14:30 開会 挨拶 15:00 趣旨説明・オリエンテーション 15:30 講演①「ハミガキするように社会のことを考えよう~原発事故主題報告(おしどりマコ・ケンさん) 17:00 休憩 17:30 講演②「地震断層と伊方原発」小松正幸さん 19:00 休憩 19:30 夕食(パーティ形式) 20:30 中締めContinue reading “原子力行政を問い直す宗教者の会 「2018松山全国集会」のご案内”
仏教と自死に関する国際会議
2017(平成29)年11月6日(月)~11月10日(金) 一般情報: 場 所 : 孝道教団(11月6日~8日)浄土真宗本願寺派伝道院(11月9日)龍谷大学響都ホール(11月10日) 参加者 : 関東大会(6~8日)- 61名; 関西大会<活動報告>(9日) - 50名; <シンポジウム>(10日) - 約150名 ※招聘者の名簿は別紙参照。 開催団体:<関東大会> 主催: 孝道教団・国際仏教交流センター(IBEC) 共催: 浄土真宗本願寺派総合研究所、Japan Network of Engaged Buddhists (JNEB)、龍谷大学アジア仏教文化研究センター、曹洞宗総合研究センター、臨床仏教研究所、大正大学地域構想研究所・BSR 推進センター、自死・自殺に向き合う僧侶の会 後援: 公益財団法人全日本仏教会 <関西大会> 主催: 浄土真宗本願寺派総合研究所、龍谷大学世界仏教文化研 究センター・アジア仏教文化研究センター 共催: 孝道教団・国際仏教交流センター(IBEC)、曹洞宗総合研究センター、教団附置研究所懇話会自死部会、自死に向きあう関西僧侶の会、NPO法人京都自死・自殺相談センター 後援: 公益財団法人全日本仏教会 関東大会@孝道教団(横浜市) 2017年11月6-8日 主催者挨拶(関東大会)岡野正純(孝道教団統理/国際仏教交流センター代表) 孝道教団では2007年に自死・自殺にまつわるシンポジウムを開催。最初期は全国を見渡してもまだ極わずかであったが、ここ10年ぐらいで自殺の問題に関わる宗教者が増えた。世界の各国で国民の幸福度が下がっている。東南アジアでは自殺死亡率が上がってきているといわれる。急激な社会の変化や経済的な問題など、複雑に社会の問題が関わっている。今回は世界の宗教者が交流し知見を広げることを目指す。様々な対策により全体の自殺者数は下がり続けている。中高年の自殺死亡率が大きく下がった。しかし、若年層、10代〜30代の死因の第一は自殺である。自殺の原因を考えると、経済のグローバル化が国内の経済問題に大きな影響を与えていることは否定できない。近代化によって地域社会の構造は大きく変化した。特に、家族のスタイルの変化は顕著。核家族は外向きの傾向が強く、大家族は内向きの傾向が強い。核家族によって孤立化が進む。 しかし、経済的な問題だけで自殺の原因を探るのには限界がある。根源的な苦悩に目を向けることも必要。仏教では、自らつくりだす苦悩を煩悩という。煩悩は、人間がつかう言語や概念に大きな原因がある。言語によって思考を抽象化、バーチャル化することができる。それは、希望を生み出し、創造性を高めることができる。一方で未来に対する不安であったり、自己嫌悪、自己疎外などの過剰な苦しみをつくりだすこともある。 仏教は自分の思考や感情との健全な付き合い方を教えている。いま世界各国で流行っているマインドフルネス瞑想は精神疾患に効果があるといわれる。マインドフルネス瞑想は、仏教の禅定に強い影響を受けている。しかし、マインドフルネス瞑想と仏教の禅定とは、目的が大きく異なる。いくら仏教の要素を取り入れていても、その目的がビジネスや競争社会での強者を目指すものである以上、それを仏教的とはいえない。仏教の禅定の目的は、智慧と慈悲を獲得すること。智慧とは、ものごとのありのままを知ること、慈悲とは、ありのままも観ること。この仏教の視点は、人間の根源的な苦悩を見つめることに対して大きな意義がある。それは自殺の問題を捉える面でも、とても有効である。 自殺対策はセクターを越えた連携が必須。しかし日本では、そのチームのなかに宗教は入っていけない。間違った政教分離の解釈が使われている。宗教教団は、対人支援に高いモチベーションをもっている人材を有している。地域との連携を果たしうるファシリテーターの役割も担える、自殺対策に役立つ重要な資源を有している。韓国や台湾では、政府の委託を受けて、宗教教団が自殺対策の活動を行う。政府と宗教間の連携が密接に行われ、重要な活動を生んでいる。地方自治体は宗教教団の資源を活用することをもっと積極的に考えなおした方が良いのではないか。 全体の日本から発表 全体の外国から発表 全体会・振り返り(3日目) ※以下に、全体会で出た意見を列挙する。 ▼人生の大きな変化はストレスになる。大きな変化を受け入れていくプロセスは、大きなストレスが生じる。例えば、結婚も大きなストレスになりうる。 ▼いくつかのマイナスなライフイベントが同時に起こると、自死念慮を抱える大きな要因になる。日本では何らかの4つの要因が同時期に重なると危機的な状況になるといわれる。 ▼危機的な状況にある人の苦悩に気づき、専門職につなぐ。あるいは、見守るという視点も必要。一方で、その人の思考のクセを変化させることもできるかもしれない。経済的、いじめ、人間関係、仕事、薬物療法などの対処療法だけでは限界がある。精神的な価値観の転換。自分自身を信じる力を養う、これまでの枠組みを外すなどに、仏教の教えは寄与できるかもしれない。 ▼ソマティック(身体的)なアプローチによって感情の方向性を変える。感情や思考が絡まっていてもソマティックな認知によって解きほぐされる。絡まっている部分が整理されて、問題が明確になる。身体性にアプローチする仏教の概念は役に立つ。 ▼禅宗は一日一日の信仰生活においてこころとからだを整える。禅宗の生き方は苦悩の世の中を生き抜くヒントになる。 ▼現実と感情が乖離することによって、人々が絶望的になり自殺にいたる大きな要因になる。感情は常に我々のなかにある。その感情を見つめることができれば、過度に追い込まれることがなくなるのかもしれない。苦難を見つめ受け止める。思考や認知の部分は科学的・合理的に捉えることができるが、感情の部分はとても難しい。トランスパーソナル心理学のアプローチは、感情を見つめることに役に立つ。 ▼自殺念慮を抱える人は、仏教的な悟りに近いところにあるともいえるのではないか。例えば、肉体的な痛みによって、もうこれ以上なにもできない生きる希望さえ失っている状態にあると、心も弱り果て、生きることをあきらめる。自殺念慮者は生をあきらめる。それは無我の境地の近くにいるのかもしれない。無我の境地を仏教徒は光だと捉える。暗闇の道は、光を浴びるための道だ、と捉えることもできるかもしれない。 ▼日本の場合は、自殺念慮を抱える背景にはスティグマ(ネガティブな意味のレッテル)が大きい。苦悩する人は、弱い人、負け犬。苦悩は、よりよく生きる上で大切なことという仏教徒の姿勢。だからこそ、苦しんで良いんだよという視点を提供できるのではないか。対人支援的な方法もあるけれど、価値観の転換を促すことができるのではないか。 ▼オランダの研究に、筋肉一つ一つを分析してそこに感情に関連する細胞があるといものがあった。例えば、子どもを亡くした悲しみに打ちひしがれている人を支援するさいに、肉体的・身体的にサポートしてあげることによって、精神的な苦悩を和らげることができる。エンボディメントともいわれる。人間を身体全体に捉える。 ▼自殺しようとする人を恐れてはいけない。こちらが安心・安定した平静な態度に在ることによって、自殺したい人も落ち着くことがある。 ▼目の前にいる苦悩している人は、何を感じているのか。悲しいというときに、どのような背景があり、その心情を抱いているのか。本当に伝えようとしていることを受けとめる。 ▼遺族が抱える、亡くなった大切な方はいまどうなっているのか、という疑問。死後が極楽浄土、幸せな安心の世界に生まれているという宗教的思想は、その人の救いになる。生きている間は、苦しんで、苦しんで、苦しんでいた。死することによって落ち着いたんじゃないか、という遺族の思い。死があるということによって、それまで頑張って生きることができる。 ▼死と生を分断して考えない。生死。死にたい気持ちを抱え苦しんでいる人に対して、生と死を二項対立で考えることは正しいことなのか。自殺はダメだ、死はダメなんだという視点は本当に仏教的な視点なのか。死を否定的にとらえない視点は、苦悩する人の支えになる可能性があるのではないか。 ▼人間であることは大きな限られた営みであり、大きな恵みである。近代化された社会にあっては、よりよい教育を受けて、成功者になることを強調する。子どもたちに、精神的な面、文化を教えることは少ない。小さい頃から、仏教的な視点を教える必要がある。それは、自殺に関連するような苦悩を減らしていくことにもつながる。人生の危機に陥ったとき、支えとなる価値観がなければ死をむかえざるをえない。子どもたちにいのちの価値を伝える必要がある。人間として生まれることは貴重な機会、大きな恵みである。 ▼サイコセラピー・心理療法は時代とともに大きく変化している。90年代から新しいパラダイムがでてきた。コンピューターの発展が心理学の発展にも寄与した。脳がみえるようになった。サイエンティスト、科学万能主義も変化した。著名な学者は東洋の思想に関心をもつようになった。人間のこころやからだの理解に変化をあたえた。こころとからだは不可分。東洋的な視点に関心をもつようになった。 ▼トランスパーソナル心理学は、仏教がもっと一般に届きやすいようにする助けになりうる。仏教者は自分の体験をそこに注入する。 ▼仏教では、そもそも人間は苦悩をもつ存在だとみる。本質的に苦悩をもつ存在である。ついつい我々は社会的な視点からものごとを捉えてしまいがちだが、仏教的に考えると人間の心情にフォーカスしていく必要がある。Continue reading “仏教と自死に関する国際会議”