「現代日本における仏教的社会倫理の課題」研究会 #3
英語の報告:Religion and Civil Society in Japan and Asia: Learning from the Theory and Practice of Buddhist Development (kaihotsu)




「現代日本における仏教的社会倫理の課題」研究会は、日本社会における社会倫理のあり方に関心を持つ仏教学者、僧侶、社会活動家らによって2023年に発足した。1800年代後半以降の近代において、日本の仏教は、特に「政教分離」という国家政策によって、公共社会や市民社会における歴史的な役割から疎外されてきました。戦前・戦時中には、この政策は宗教の「私物化」に利用され、同時に儒教や国家神道が公共道徳や教育の一形態として高められました。戦後は国家神道は隅に追いやられたが、この体制は「集団功利主義」と呼ばれるものとして存続した。この用語は、この研究会の創設者の一人である著名な学者、島薗進氏によって作られた造語である。21世紀に入ると、日本経済の破綻とそれに伴う精神疾患や自殺の急増により、この秩序の基盤が崩れ始めました。この時期に、一部の日本の仏教徒は「衆生」に対する慈悲の精神を再び燃え上がらせ、集団主義という保守的な絆を超えて、この新しい「無縁社会」におけるさまざまな疎外されたコミュニティに手を差し伸べました。「現代日本における仏教的社会倫理の課題」研究会は、この運動をさらに前進させ、社会正義を推進し、すべての人々への思いやりと包容力を促す、新しい日本の社会倫理を明確にするために結成されました。
世話人:
- 島薗進(東京大学名誉教授)
- 大河内秀人(一般財団法人リタ 市民アセット財団、専務理事)
- 嵩満也(龍谷大学国際学部教授)
- ワッツ・ジョナサン(国際仏教交流センター@孝道山、研究員)
- 三善恭子(公益財団法人世界宗教者平和会議(WCRP)日本委員会総務部長)
「現代日本における仏教的社会倫理の課題」研究会 #2
英語の報告:A Sangha for Peace and Inclusivity: Intersectionality in Gender Work in Japan



「現代日本における仏教的社会倫理の課題」研究会 #1



